ソーラーフロンティア(東京都千代田区)は1月29日、自動車部品メーカーのダイナックス(北海道千歳市)に合計出力2.2MWの自家消費型ソーラーカーポート(駐車場型太陽光発電設備)を提案し、同社の千歳工場および苫小牧工場に導入されたと発表した。
両工場とも、従業員用の駐車場を有効活用した。北海道千歳市にある千歳工場では、356台分の駐車場に太陽光パネルを2484枚設置した。太陽光パネルの出力は1006.02kW。年間発電量は102万8231kWhを見込み、全社使用電力の2.6%分となる。2023年12月29日に稼働した。
北海道苫小牧市にある苫小牧工場では、428台分の駐車場に太陽光パネルを2982枚設置した。パネル出力は1207.00kW。年間発電量は111万3228kWhを見込み、全社使用電力の2.9%分となる。1月22日に稼働した。
ダイナックスは、2050年カーボンニュートラルを目指し、2030年には2019年度比で温室効果ガス(GHG)排出量を46%削減することを目標に掲げる。今回の取り組みによる年間CO2排出削減量は、千歳工場が674t、苫小牧工場が730tの見込みで、全社CO2排出量の3.7%に相当する。
両社は、ダイナックス千歳本社に3台分のEV用充電スタンドおよび出力5.5kWのソーラーカーポートを設置し、2023年5月から充電および発電を開始している。今回の両工場のソーラーカーポートは2案件目の設置となる。
ダイナックスは2023年10月に自営線を使ったオフサイト型PPA(電力購入契約)モデルによるメガソーラー(大規模太陽光発電所)も稼働させている。苫小牧工場に対し、自然電力が近隣に新設・所有する太陽光パネルの出力3.85MW、連系出力2.75MWの太陽光発電所から自営線(6.6kⅤの高圧配電線)を通じて送電して売電している。