東京都環境局は2023年度から、使用済みの住宅用太陽光パネルのリサイクルルート確立に向けて、都内の住宅から排出される太陽光パネルのリサイクル費用の一部を補助する事業を開始する。都指定のリサイクル施設に、使用済住宅用太陽光パネルの処理の委託を行う排出事業者に対し、発電出力(kW)に25,000円を乗じた額を補助する。
期間は2027年度まで。予算額は1億円。都は4月10日まで、リサイクル施設を指定するため、産業廃棄物中間処理業者の公募を行う。指定後の6月から、補助申請受付を開始する予定。
都は4月1日から同月10日まで、産業廃棄物中間処理業者の募集を行う。
· 首都圏に所在する施設で以下に記載する方法・条件で、シリコン系の使用済住宅用太陽光パネルのリサイクルを行うことができる事業者。
◆ アルミおよびガラス:アルミおよびガラスを分離し、それぞれ再生利用を行う。
◆ セル、封止材、バックシート:アルミおよびガラスを分離した後のセル、封止材及びバックシートについて、以下のいずれかの方法により処理すること。
· 有用金属の再生利用(非鉄金属精錬業者への引き渡し)
· 溶融処理によるスラグの再生利用
· 熱回収施設における熱回収
◆ 再利用率:再生利用と熱回収の合計の重量が、使用済住宅用太陽光パネルの総重量の80%以上となるように処理を行うこと。ただし、熱回収に算入できる重量は、使用済住宅用太陽光パネルの総重量の20%までとする。
· 上記の方法・条件で2020年4月1日から2023年3月31日までの期間で、首都圏で使用済太陽光パネルの中間処理を1年以上行った実績がある者
都が委託する調査機関が、申請書類を基に現地調査を行い、調査結果報告書に基づいて、都が指定を行う。